コラム

とろーり卵の謎

2019/3/27 考える知識

 物価の優等生とも言われる卵。安価で手に入り栄養価も高く、様々な料理に利用できる食材です。とろりとした食感の半熟卵や温泉卵はトッピングとしても人気があります。ところで皆さん、半熟卵と温泉卵の違いは説明できますか? 一般に、半熟卵と呼ばれるのは、白身は固まっており黄身は固まっていないもの。温泉卵と呼ばれるのは、黄身は固まっており白身が固まっていないもの。よく混同される両者ですが、別物です。

 外側にある白身は固めず黄身だけ固めるなんて難しそうですが、温泉卵の場合は黄身と白身の凝固点(固まる温度)の違いを利用しています。黄身は70℃以上、白身は80℃以上で固まるので、70℃くらいのお湯で時間をかけて茹でると温泉卵になるのです。昔の人たちはそれを分かっていて、熱い温泉に卵を浸けておいたというわけですね。

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