コラム
お坊さんも走る
2017/11/28 考える知識
一年が経つのはあっという間ですね。早いものでもう師走。年末年始に向けて街も慌ただしく動き始めます。ところで、何故12月のことを「師走」というのか、由来を耳にしたことはありますか?
実はこの「師走」という言葉、かなり昔から使われており、平安時代にはすでに由来が分からなくなっていました。しかし分からないものを分かりたいのが人の常。様々な民間説が生み出され、今日まで語り継がれています。例えば「師(偉いお坊さん)が走る説」。日本には昔から、年末になるとお坊さんに自宅まで来てもらいお経を唱えてもらう風習があったため、師が忙しく走る月ということで、師馳す(しはす)→師走(しわす)になったという説です。あるいは「年が果つ説」。12月は一年が終わる月ということから、年果つ(としはつ)→としはす→しはす→しわす、と変化していったという説です。昔の人も面白い推理をするものですね!