コラム

打ち水

2017/7/31 考える知識

 夏も真っ盛り、暑い日が続きますね。ついつい冷房に頼りたくなりますが、この夏は地球に優しく「打ち水」を活用してみるのはいかがですか?

打ち水とは、道や庭先などに水をまくこと。「気化熱」を利用して涼しく過ごそうという、昔ながらの日本の知恵です。体が濡れた状態で風に当たると涼しいでしょう?あれは水が水蒸気に変わる際に体の熱を奪っていくからです。打ち水をしても同じことが起こり、周囲の熱を奪っていくので、うまくすれば涼しくなるというわけですね。

実践するなら、朝夕の日が高くない時間に庭や舗装されていない道路に水を撒くのが良いとされています。日差しが強い日中に打ち水をしても水がすぐに蒸発してしまい、効果がほんの短い時間しか持続しないうえに、湿度が上がって蒸し暑く感じるからです。

こうした昔ながらの知恵も、理科の知識と照らし合わせてみると理に適っているので驚きですね!

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