コラム
「142857」
2017/5/30 考える知識
6桁の数「142857」。こいつはなかなかどうして素敵なやつで、何倍かすると面白いことが起きます。2倍すると「285714」、3倍すると「428571」、4倍すると「571428」といった具合に、数字の並びを変えず先頭が交代していくのです。そして5倍すると「714285」、6倍すると「857142」と続き、最後に7倍すると「999999」に変身します。皆さん、この秘密が分かりますか?
実は「142857」は、1を7で割ったときの答えの循環節なのです。(1/7=0.142857142857142857………)
だから「142857」を2〜6倍してできた数は、それぞれ1/7〜6/7の循環節と一致します。
ところで7/7=1ですね。「142857」を7倍すると「999999」となるということは、1/7の7倍が0.999999999…となり、小数点以下の9が無限に続くということです。
こう考えてみると、1と0.999999…(9が無限に続く)は同じなのかもしれません。ちなみに、1/7=0.142857…と6/7=0.857142…の小数同士を足しても0.999999…ですね。