コラム
春告草
2016/1/29 考える知識
まだまだ寒さの厳しい朝が続いていますが、日中などは少しずつ暖かくなってきましたね。暖冬の影響もあり、関西などではすでに梅の花が咲いているそうです。
現代の日本では花といえば「桜」を指すことが多いですが(「花見」といえば桜を見ることですものね)、奈良時代以前の日本では花といえば「梅」を指すことが多く、「春告草」「木の花」などの別名もあり、梅も立派な春の花の代表格。春の訪れももう間近です。
平安時代以降の和歌でも、「香りとセットになっている花」は梅を指すことが多いようです。たとえば、紀貫之の作と言われる
人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香(か)ににほひける
百人一首にも選ばれている有名な句です。興味がある人は意味を調べてみましょう。