コラム

鬼を滅せよ節分

2021/2/1 考える知識

 さてさて、世間で鬼退治が流行っているとなれば気になるのは節分です。皆さん、節分がいつだかご存知ですか? 2月3日と答えた人、ぶぶー。今年の節分は2月2日なのですよ。節分とはその名の通り、季節の分かれ目。春の始まりである立春の前日となるので、そこがずれると節分もずれるわけです。

 では、なぜ立春がずれるのか。そもそも立春は「二十四節気」といって季節の1巡を24等分してそれぞれの境目に名前を付けたものの1つです。「季節の1巡って、要するに1年でしょ?」と思いきや、実はそうではありません。本当は、地球の季節が1巡するためには365日と6時間くらいかかるのです。だから1年を二十四節気に当てはめて定期的な運用をしようとすると、1年につき6時間くらいずつ誤差が出てきて、ずれが生じます。ずれた結果、2021年は23日が立春にあたるわけですね。

 ちなみに立春の日が23日=節分が22日になるのは、明治30年(189722日以来124年ぶりのこと。逆に1984年(昭和59年)は立春の日が25日で節分が24日だったそうですが……覚えている人はどのくらいいるでしょう!?

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