コラム

だむだむ

2020/9/7 考える知識

 今年は梅雨が長く、ニュースなどでダムの話題をよく耳にしますね。ところで「ダムの存在は何となく知っていても、ダムが何のためにあるのかは知らない」と言う人も多いのではないでしょうか。

 ダムは主に「治水」「利水」「発電」のために作られます。

 治水というのは、大雨が降ったときに川の水が溢れないよう、川を流れる水の量を調整することなどを指します。また利水というのは、田畑に水を送ったり市民の生活用水を確保したりすることを指します。簡単に言えば、大雨のときに水を溜めておいて、日照りのときにそれを使うということです。

 そしてダムに貯めた水や川を流れる水の力を使って電気を作ることを「水力発電」といいます。水を高いところから低いところに向かって流して水車を回すことで電気を作り出しているのです。 なお水力発電に使った水は川から海に流れていき、蒸発して雲になり、また雨としてダムに戻ってきます。環境を汚さず何度でもくり返して利用できる「再生可能エネルギー」です。

 ダムは、雨の多い日本で人々が豊かに暮らすため役立っているのですね。

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