コラム

国勢調査

国勢調査

2020/10/13 考える知識

今年は新型感染症の影響もあり、国勢調査のオンライン回答に注目が集まっています。ところで国勢調査って何でしょう?

 国勢調査は「日本国内にふだん住んでいるすべての人(外国人を含む)及び世帯」を対象とした統計調査です。5年に1回行われ、「どこに住んでいるのか」「どんな家族で住んでいるのか」「どんな仕事をしているのか」などを調べます。調査の結果は、少子・高齢化対策、防災対策、雇用対策などの行政施策に役立てられたり、衆議院議員選挙区や地方交付税の計算に使われたりします。また、将来人口・世帯数の推計のための基礎資料として、学術的研究へ利用されることもあります。「現在の日本」がどんな様子なのか、「未来の日本」のために何が必要なのかを明らかにするために大事な調査なのです。

 なお今年は第21回の国勢調査があり、実施100年目の節目! 書面による回答の他、前回(平成27年)から始まったオンライン回答が引き続き可能です。24時間いつでもどこでも回答できるので、きちんと回答に協力する人が増えることが期待されています。

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北極星

北極星

2020/9/7 考える知識

北極星って、ご存知ですか。「こぐま座にある、『ポラリス』のことでしょ」と答えてくれた人、うーん、70点です。ずーっと昔やはるか未来には、ポラリス以外の星が北極星である時期もあるのですよ。

そもそも我々は、地球の自転軸を北極側に延長した天球面上の「天の北極」と位置がほぼ一致している明るい星を北極星と呼んでいます。地球の自転軸の延長線上にあるということは、地球上から見ると他の星と違ってほとんど動かないということ。だから大昔の人々にとってはとても神秘的だったし、船などで旅をするときに方角を知るための目印ともなる、特別な星だったのです。

さて、そんな北極星ですが、ときどき別の星に交代します。地球の自転軸が少しずつ動いているからです。自転軸が動けば、その延長線上にある星も当然変わります。例えば、現在はおなじみ「ポラリス」が北極星ですが、何千年も先には、はくちょう座の「デネブ」や、こと座の「ベガ」北極星になるそうです。動かないはずの北極星が「動く」というのは、なんだか不思議ですね。

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だむだむ

だむだむ

2020/9/7 考える知識

 今年は梅雨が長く、ニュースなどでダムの話題をよく耳にしますね。ところで「ダムの存在は何となく知っていても、ダムが何のためにあるのかは知らない」と言う人も多いのではないでしょうか。

 ダムは主に「治水」「利水」「発電」のために作られます。

 治水というのは、大雨が降ったときに川の水が溢れないよう、川を流れる水の量を調整することなどを指します。また利水というのは、田畑に水を送ったり市民の生活用水を確保したりすることを指します。簡単に言えば、大雨のときに水を溜めておいて、日照りのときにそれを使うということです。

 そしてダムに貯めた水や川を流れる水の力を使って電気を作ることを「水力発電」といいます。水を高いところから低いところに向かって流して水車を回すことで電気を作り出しているのです。 なお水力発電に使った水は川から海に流れていき、蒸発して雲になり、また雨としてダムに戻ってきます。環境を汚さず何度でもくり返して利用できる「再生可能エネルギー」です。

 ダムは、雨の多い日本で人々が豊かに暮らすため役立っているのですね。

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バイオミメティクス

バイオミメティクス

2020/7/6 考える知識

 皆さんは「バイオミメティクス」という言葉を聞いたことがありますか? 日本語訳するなら「生物模倣」、つまり、生物のからだのつくりや機能・行動などを真似して活用しようという技術のことです。

 身近なものでいえば、ハスの葉の構造を真似ることにより高い撥水性を実現したヨーグルトの蓋や、ゴボウの実(見たことありますか? オナモミの実のようにチクチクしていて、動物の毛皮や人間の衣類にくっつきます)からヒントを得た面ファスナー(マジックテープなど)、蚊の吸血針を真似た刺しても痛くない注射針などがバイオミメティクスにあたります。

 バイオミメティクスという言葉が初めて提唱されたのは1950年代のことですが、当時の模倣はまだ外見的なものにしかすぎませんでした。しかし近年は科学の進歩により、肉眼では見えないほど小さな構造や、超音波や赤外線など目に見えない機能などにまで研究範囲が広がっています。

 様々に進化し地球での厳しい生存競争に何十万年・何百万年勝ち抜いてきた生物たちの持つ機能は、伊達ではありません。それらの機能を模倣するバイオミメティクスは、無限の可能性を秘めた技術だといえるでしょう。

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雨

2020/5/28 考える知識

日本にはたくさんの雨を表す言葉があります。長い時間を掛けてしとしと降る雨、短い時間にざんざん降る雨、晴れているのに降る雨──温帯湿潤気候で雨の多い日本では、一口に雨と言っても様々な雨があり、日本人はその細かな違いを敏感に感じ取っていたのです。一説には雨の呼び名だけで400語以上あるとか。今日はその一部を紹介します。

 まずは、もうすぐやって来る「梅雨」。「つゆ」や「ばいう」と読みます。夏至の頃を中心として前後20日ずつくらいの雨期を指す言葉です。梅の実が熟して黄色く色づく時期と重なることからこの漢字が使われます。

 次は「時雨」。「しぐれ」と読みます。晩秋から冬にかけての、降ったり止んだりを繰り返すあまり強くない通り雨のことです。時雨自体は冬の季語ですが、蝉が一斉に鳴いたり鳴き止んだりを繰り返す様子を時雨に例えた「蝉時雨」という夏の季語もあります。

 梅雨も時雨もそれぞれ関連語がまだたくさんあるあるので是非調べてみましょう。これからの時期、雨が続くと憂鬱になりがちですが、今降っている雨にはどんな言葉がぴったりか考えながら過ごすのも良いかもしれませんね。

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情けは人のためならず?

情けは人のためならず?

2020/3/31 考える知識

生物学者のウィリアム・ドナルド・ハミルトンは、動物の行動を4つに分類しました。その中でも特に有名なのが、他者が損しても自分が得をする「利己的行動」、自分が損をしても他者が得をする「利他的行動」です。

 生物は基本的に「自分が生き延びて自分の性質を受け継いだ子供を後世に残す」ことを目標としているために、しばしば利己的行動をとります。例えば、オスライオンが別のオスライオンの子供を殺してしまうのは、未来の自分のライバルを排除するための利己的行動です。

 しかし、中には他者の子供の世話をするような利他的行動をとる生物もいます。ハチなどがそうです。ハチの仲間は、女王バチの産んだ子供を働きバチが育てます。何故でしょうか。働きバチが優しいから?

 いいえ、違います。働きバチは元々、自分で卵を産んで仲間を増やすことが出来ません。女王を中心とした群れが生き延びてくれることが唯一、自分と同じ性質を受け継いだ子供が後世に残る方法なのです。その証拠に、天敵に巣をおそわれたときに働きバチが子供を食べてしまう場合があります。天敵に食べられるよりは自分で食べた方が、群れにとって無駄にならないからです。彼らにとって、利他的行動と利己的行動は同じだと考えられます。「情けは人の為ならず」ということわざのようですね。

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ナスカ? いいえ、ナス科です

ナスカ? いいえ、ナス科です

2020/3/2 考える知識

ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、トウガラシ……これらの共通点は何でしょう? 「全部、野菜!」? うーん、それはそうなのですが、あともう一押し。実は皆、ナス科の植物であるという共通点があります。

 「科」というのは生物の分類の一つで、簡単に言えば、同じ科の生物同士は親戚同士です。例えば動物ならイヌやキツネは「イヌ科」、ウシやヤギは「ウシ科」の仲間。確かに、体のつくりや食べるものなどがそれぞれ似ていますね。そして植物も、花や葉のつくりなどの良く似た者同士が同じ科の仲間とされています。例として、先に挙げたナス科の植物たちの花を調べてみましょう。どれも良く似た星形の合弁花を咲かせることが分かります。皆さんが目にするときには、お家の方や給食センターの方によって美味しくきれいに調理されていることが多いかもしれませんが、たまにはその前の姿を調べてみるのも面白いでしょう。ナス科の植物に限らず、他の身近な動物や植物も、興味を持って観察したり調べたりすることによって、何か新しい発見があるかもしれません。

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暖冬

暖冬

2020/2/1 考える知識

この冬は東日本と西日本を中心に平年の平均気温を上回る暖冬が続いています。お陰でダイコンなどの野菜が豊作ですが、一部の農家からは悲鳴があがっています。育てている作物が豊作になるのは良いことのようにも思えますが、何故悲鳴があがるのでしょうか。

 皆さんは「豊作貧乏」という言葉を知っていますか。農作物は豊作になりすぎると、しばしば価格低下を起こします。需要(じゅよう)に対して供給過多となるからです。酷いときには価格が下がりすぎて、売れば売るほど赤字になってしまいます。この現象が豊作貧乏です。

 暖冬傾向はこの先もしばらく続く見込みで、そのために廃棄される農作物は例年の5倍から8倍にのぼると見られています。消費者側は質の良い農作物を安く手に入れることが出来ますが、背後にはそういった農家の苦労があるのです。

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サンゴ礁

サンゴ礁

2020/1/5 考える知識

最近、環境に関するニュースなどでサンゴをめぐる話題が多くなっています。特に「サンゴ礁を作る造礁性サンゴの白化が深刻な状態にある」という話を耳にすることが増えていますが、そもそも白化とは何か、サンゴ礁の白化が進むと地球の環境にどんな影響があるのか、皆さんはご存知ですか。

サンゴは褐虫藻という藻と共生しており、褐虫藻が光合成で生み出す養分をもらって生きている動物です。環境悪化などで褐虫藻が減ると充分な養分が得られず、サンゴの骨格が白く透けて見えてきます。これが白化です。白化がひどくなったサンゴは死んでしまいます。

そしてサンゴ礁は全海洋の0.2%を占めており、海洋生物の種数の四分の一から三分の一がサンゴ礁に生息すると言われています。また、サンゴ礁には自然の防波堤として近辺の島を波から守る働きもあります。サンゴが死に絶えるということは、サンゴ以外の多くの生物も危険にさらされるということなのです。

ではサンゴを守るために、私たちは何ができるのでしょうか。まずは一人ひとりがこうした状況に興味や関心をもつことです。自分には関係ないと思わず、何が起こっているかを知ること、危機感を持つことを大事にしましょう。

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クモの糸

クモの糸

2019/12/9 考える知識

歩いていたら何かが千切れるような感触がして、気がついたらクモの巣に引っ掛かっていた……なんて経験はありませんか? 急いでいるとき顏や髪にクモの糸がつくとなかなか取れずにイライラしますが、実はこのクモの糸がすごい可能性を秘めた素材であると皆さんご存知でしょうか。

なんと強度は鋼鉄の約5倍、伸縮率はナイロンの約2倍もあり、計算上は、鉛筆ほどの太さの糸でクモの巣を作ればジャンボジェット機ですら捕まえられます。しかも鋼鉄よりもずっと軽く、300度の熱にも耐えられ、紫外線にも強いなど、まさに夢の繊維です。

 クモは縄張り争いや共食いなどが起こりやすいため養殖が難しく、長らく大量生産ができないとされてきましたが、近年はバイオ技術により人工的にクモの糸を作り出すことに成功し、宇宙服や飛行機、人工血管への利用など、様々な分野での実用化が期待されています。

 それを知ると、クモが巣を張る姿も応援したくなる……かも!?

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